UNJOE

2018/11/19 20:36

アウトドアの財布によく使われてる面ファスナー=マジックテープが苦手でした。

まず開くときにいちいちバリバリと音が鳴るし、アウトドア用は特に張り付く力が大きく、グッと力を入れないといけないものが多い。

いや、フタはそんなにガッチリ止めなくてもいいんじゃないの…

あと表面がすごくチクチクするものもあり、手触りが気になる。糸クズも付くし。

ただ、アウトドア製品において面ファスナーは欠かせない存在で、位置の微調整ができるという特筆すべき利点があります。


財布を日常で使う分にはポケットの中に入れっぱなしの方が多い(特に男性)のでフタの付いていないシンプルな二つ折りでも良いのですが、山用途だとサコッシュに入れたり、バックパックに放り込んだり、なにかとフタが付いてる方が好都合。


となるとフタを止める方法は面ファスナーか、スナップボタンか、ゴムで止めるという事になります。それから様々な材質で試作を重ねて、やはりベストなのは面ファスナー方式、という結論に達しました。


あとはひたすら理想の面ファスナー探し。

様々なタイプを取り寄せては比較して、実際にサンプルに縫い付けて使ってもらって意見を聞いたりしてようやく現在採用しているクラレファスニング社の面ファスナーに辿り着きました。

クラレ社の中でも様々なバリエーションがあるのですが、採用しているのはソフトなタイプで、普通のバリバリに慣れている方にとってはなんだかひっつき(係合強度)が弱くない?と感じられるかもしれません。

でも不用意に財布が開く事は無いですし、これくらいソフトな方がひらく時のストレスが無いと思います。

もちろん個人の好みがあると思いますが、僕的にはこの使用感がベストでした。しかも手触りは柔らかく糸くずも付きにくい。よく調べてみると耐久性に関しては5000回以上の剥離を繰り返しても80%の係合強度を保持する程の性能があり、機能性も問題ありません。ちなみによく使われる「マジックテープ」という呼び名はクラレ社の商標です。流石。


というわけで長い旅路の末辿り着いたこだわりの「マジックテープ」でICONウォレットのフタは止まっているのです…(笑)